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2020年3月30日 (月)

ギブソン J-45 修理

 お客様お預かりの1990年代のJ-45

長期放置のブリッジ浮きとネック腰折れです。

TOPのブレーシングも怪しいです。
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弦を張りっぱなしで長期保存していたのでブリッジ浮いてます。

ブリッジは完全にはがれずサウンドホール側は結構な

強度で頑張っているのでTOP板が接着面で変形してうねりが出ています。

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断熱をして
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お気に入りMYアイロンで外していきます。
昭和のナショナル製で小さく色もとっても可愛いです。

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どちらの接着面もひずんでいるのでこのままでは

貼り付けてもきちんと着きませんので削って面を

揃えていきます。

削りすぎると泣きますので、慎重に時間かけてやります。

そうしつつ、

ネックの腰折れを修正。

Img_5625_20200326230801
これも何回かにわけてちょっとずつ・・・
Img_5654

あんまり時間かかるのでお客さまから「いつごろ?」

と連絡ありました。

すみません、このところ通院したりでなかなか進まず。

Img_5642

TOPはあまり削ると強度的にまずいのでサドル合わせ面をアーチに削り

押さえた時に隙間が無くなるように加減して削ります。

TOP変形でブレーシングのはずれが無いかも調べます。

貼り付けて失敗は恐ろしいので何回も貼り合わせのシュミレーションをして

接着。

Img_5774

確り翌日まで固定します。

もうすでにここまでで1か月以上かかってしまいました・・・😢

Img_5834
なんとか上手く接着出来ました。

弦を張り全体の調整に移ります。
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弦枕にあたるナットの調整

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弦枕後ろにあたるサドルの調整 

そしてネック調整してフレットの擦り合わせで直線性を高め

弦高を下げます。

入庫時12フレット6弦、1弦とも5mmほどありました
J451

この高さでは弾けたもんじゃありません。

非力な僕の場合・・・・

最終仕上げの弦を張り、弦高12フレット

6弦2.1mm、1弦1.9mmとしました。

ダダリオ XT 12-53弦
Img_5837

結構な低さです。

格段に弾きやすいです。

お待たせしてすみませんでした。
Img_5838 
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是非ご活用下さいませ。

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