ギブソン J-45 修理
お客様お預かりの1990年代のJ-45
長期放置のブリッジ浮きとネック腰折れです。
TOPのブレーシングも怪しいです。
弦を張りっぱなしで長期保存していたのでブリッジ浮いてます。
ブリッジは完全にはがれずサウンドホール側は結構な
強度で頑張っているのでTOP板が接着面で変形してうねりが出ています。
断熱をして
お気に入りMYアイロンで外していきます。
昭和のナショナル製で小さく色もとっても可愛いです。
どちらの接着面もひずんでいるのでこのままでは
貼り付けてもきちんと着きませんので削って面を
揃えていきます。
削りすぎると泣きますので、慎重に時間かけてやります。
そうしつつ、
ネックの腰折れを修正。
これも何回かにわけてちょっとずつ・・・
あんまり時間かかるのでお客さまから「いつごろ?」
と連絡ありました。
すみません、このところ通院したりでなかなか進まず。
TOPはあまり削ると強度的にまずいのでサドル合わせ面をアーチに削り
押さえた時に隙間が無くなるように加減して削ります。
TOP変形でブレーシングのはずれが無いかも調べます。
貼り付けて失敗は恐ろしいので何回も貼り合わせのシュミレーションをして
接着。
確り翌日まで固定します。
もうすでにここまでで1か月以上かかってしまいました・・・😢
なんとか上手く接着出来ました。
弦を張り全体の調整に移ります。
弦枕にあたるナットの調整
弦枕後ろにあたるサドルの調整
そしてネック調整してフレットの擦り合わせで直線性を高め
弦高を下げます。
入庫時12フレット6弦、1弦とも5mmほどありました
この高さでは弾けたもんじゃありません。
非力な僕の場合・・・・
最終仕上げの弦を張り、弦高12フレット
6弦2.1mm、1弦1.9mmとしました。
ダダリオ XT 12-53弦
結構な低さです。
格段に弾きやすいです。
お待たせしてすみませんでした。
是非ご活用下さいませ。
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